エコカラットは僅かな知識で格段に綺麗に施工できます
通常エコカラットは縦方向・横方向でタイル割で出た端数は切物よ呼ばれる
角平をカットしたものを貼り合わせます。
でも例外的に縦方法は「微調整」する事でカットせずにキッチリ割付する事ができます。
例えばグラナスシリーズの「ルドラ」や「ヴィスト」、ランドの「ハツリ石」などが
代表例です。
これらのエコカラットは小さなタイルを裏面のシートで303サイズに形成されており
リクシルの意匠により若干ランダムに目地が空いています。
これを利用して半端分の隙間を貼る際に調整する事によりピッタリと収まるんです。
たまに他社が施工したエコカラットを拝見する事がありますが専門職人では無いようで
最上部にカットしたエコカラットが収まっているのを見ると寂しい気持ちになりますね。
また柱型(3方向)に貼る時は縦方向だけでなく横方向にも微調整ができるので
90°曲がり役物と併用する際には非常に綺麗に仕上がります。
これを知らないオプション業者さんは「できない」と断るケースもありますが
ノウハウが無いだけで実際は綺麗に仕上げる事ができるんです。
最近流行りの玄関エコカラットのミラーコラボ施工ですがこちらも少々知恵を絞れば
綺麗に仕上げるコツがあります。
それは貼るエコカラットの種類に応じてミラー端部の加工が異なる事です。
貼るエコカラットの厚みが5.5ミリなどの303角平の場合はミラーの端部を面取り加工で
薄くする事をお勧めします。
理由はミラーはミラーマットと呼ばれる専用の接着マットで貼るのでミラーの厚みに
プラス3ミリ程度増えます。
そうすると5.5ミリ程度の厚さのエコカラットと共貼りするとミラーの方が厚みが多くなり
ミラーの端部がサイドから見えてしまいます。(ミラーの端部が小口磨きの場合)
これを面取り加工する事で端部の厚みが薄くなり、エコカラットの厚みとほぼ同等になり
綺麗に仕上がります。(このケースは少ないかも?)
逆に厚みのあるグラナス系やモザイク系と一緒に貼る場合はミラーの端部を面取り加工し
てしまいますとエコカラットの方が厚みが多くなりミラーの端部からエコカラットの
小口が見えてしまい綺麗に仕上がりません。
この場合は面取り加工せず小口磨き仕上げのミラーで施工しましょう。
通常エコカラットの施工は面(縁の切れる面)で貼りますがケースによりドア枠や
入隅でない壁に貼る事があります。
その場合は短辺役物や角平の切っていない方を向けて貼りだしますが状況により
それだと割付に不具合が生じる事があります。(現地確認にて)
その場合にはリクシルより(一般タイル用の)装飾見切り材と言う副資材が
発売されています。(色や厚みが3種類づつあります)
これを使用する事により加工したエコカラットの小口が見えなくなり綺麗に仕上がります。
(もちろん理想的なタイル割で施工ができます)
これらは知識でもありますが施工会社のセンスもあります。
上記のようなノウハウが無いと同じエコカラットでも相当に仕上がりに差がでますので
施工依頼の際は良く検討してご依頼ください。